以前、関西で仕事をしていたときにこんな経験をしました。
仕事である塾にお邪魔した帰りの出来事です。
最寄の駅から電車に乗ろうと、私は駅前の通りを歩いて駅に向かっていました。
その周辺は、駅前にこじんまりとした食料品スーパーがあり、そのスーパーを中心にしてさまざまな個人商店が軒を並べる『昔ながらの商店街』といった趣のある土地です。
駅を利用する人、スーパーを利用する人の自転車が所狭しと並べられ、雑然とした風景をつくっていました。
また、そのときは時間が夕方だったこともあり、買い物客や学校・会社帰りの人たちであわただしさに拍車がかかったような雰囲気でした。
私がスーパーの前にさしかかろうとしたとき、正面から中学生くらいの女の子が自転車でやってきました。
そしてスーパーの前まで来て自転車を降り、駐輪スペースを探しはじめました。
ただでさえ自転車の多い町で、しかも買い物客でにぎわう夕方です。なかなか駐輪場所が見つからないでいたようでした。
そしてようやく見つけたわずかな隙間に、無理に自転車を押し込もうとしたその瞬間、
「ガッシャーン」
見事なほどの将棋倒しで、一番端の自転車まで絡み合いながらあっという間に倒れてしまったのです。
私は抱えていたかばんを道端に置き、端の自転車から起こし始めました。
自転車の倒れる物音で気がついたのか、スーパーの警備員さんもやってきて、反対側から起こしだしました。
すべてを起こし終え、「すみませんでしたね」と警備員さん、「いえいえ」と私。
一見、何ということのないごく普通の光景ですが、私にとっては残念でならなかったことがひとつありました。
それは、その女の子から「ありがとう」も「すみません」もなかったことです。
警備員さんと私が自転車を起こす一部始終をただ見ているだけだったのです。
倒れた自転車を起こすのは割と重労働ですから、それ自体を手伝えとは思いませんが、せめてお礼の一言は必要ではないかと感じました。
中学生というと難しい時期です。人に謝ることを恥ずかしいこと、みっともないことと感じてしまうような時期かもしれません。
しかし謝ることをしないということは何より恥ずかしいことなのです。
私は学習塾の人間として何千人という子どもたちと接してきました。
その中で常々子どもたちには『挨拶ができること』『ありがとうとすみませんが言えること』を求めてきました。
これこそが人として何より大切なものではないでしょうか。
プレストの生徒たちは本当にきちんと挨拶のできる生徒たちばかりです。
授業が終わって帰るときも「さようなら」だけでなく「ありがとうございました」と言って帰る子が大半です。
これからも私の指導方針として『ありがとう』と『すみません』はしっかり言えるよう徹底していきたいと考えています。
個別指導学院プレストは埼玉県所沢市の個別指導塾です。
最寄り駅は狭山ヶ丘駅です。
お近くにお住まいで現在学習塾をお探しの方、ぜひ一度お越しください。
プレストのホームページはこちら
2014年05月07日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください