「いい先生」って?

冬期講習が終わり、わが教室でも3学期の通常授業に戻りました。

今年の冬期講習は例年にも増して大変でした。

日によっては朝から授業を担当し、空き時間なしのノンストップで最後の時間まで、計12コマ授業。

授業をしながら隙を見て自習生のケア。

そうやって授業&生徒対応をしていると、「先生、今日空いてる時間ないですか?わからないところを教えてほしいんですけど」と。

「うーん、最後の最後まで授業が入ってるから、それが終わってからならいいよ。ただ時間的には遅いからそんなに時間は取れないけどね」

ってことで、授業終了後にフォローしてあげる約束。

で、結果、そのフォローもまるまる1コマ分やったりして、気が付けば夜の10時半。

12時間ノンストップで生徒対応してたことになるな。

それで終わりならまだいい。

そこから室長としての仕事が始まる。

大急ぎで片付けても4時間ほど。

教室を出るのは夜中の2時~3時。

で、次の日も朝から授業。

こんな感じの冬期講習でした。



今だから言うけど、講習期間中、「あっ、これダメだわ。体力的に持たないわ」って思ったこともありました。

でもそれも謎の気力(?)でクリア。

生徒たちに迷惑をかけることなく、無事勤め上げることができました。



で、講習が終わり、ようやく暇にな・・・るわけありません。

確かに講習時に比べると体力的に楽。

でも受験シーズンだもん、のんびり仕事していては生徒たちに申し訳ない。

できる限り生徒のために時間を使ってあげないと。

とは言っても授業や自習のフォローなんかで生徒たちと関われる時間はやっぱり限りがある。

もっとケアしてあげたいし、もっと力になってあげたい。

だからみんなが帰って一人になった教室で、生徒がやってきた問題を添削してあげたり。

そんな毎日です。



まあ実際もっと自分の仕事の時間がほしいなと思うことは多い。

教務以外で、教室の運営にかかわる仕事をする時間を取りたい。

じっくり考える時間もほしいし、来年度の準備もある。

でもね、目の前に受験を控えた生徒たちがいるんだよ。

その生徒たちの要望に対して「仕事が忙しいから」なんて断ることは無理。うん、絶対に無理。

だって塾で働いている人間の最優先の仕事は「生徒の面倒を見ること」でしょ。



今日、授業をしようとブースに行ったら、生徒たちがこんなメッセージを用意してくれてました。

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「先生最近忙しそうだから」って。

だから応援メッセージなんだな。

生徒たちって我々講師のこと、ほんとよく見てるよね。

生徒に気遣ってもらえるなんて、めっちゃ幸せです。

みんなー、ありがとー!

これからも先生は謎のテンションで頑張るよー!

受験に向けて全力でサポートするよー!



ところで、生徒たちにとって「いい先生」ってどんな先生だろう。

教え方がうまい先生?

確かにそれもあるといえばあるだろう。

ノリが良くって楽しい先生?

うん、それもないことはないな。

でも一番は「自分のことを本気で応援してくれる先生」じゃないかな。

口先だけで「気にかけてるよ」「応援してるよ」なんて言うだけじゃなく、姿勢や行動で本当に応援してくれているのが伝わる先生。

自分たちが「先生に負けないようにもっと頑張らねば」って感じるほど、自分たちのために全力で頑張ってくれているのが分かる先生。

同時に自分の思いや感情をしっかり受け止めて共感してくれる先生。

つまり「自分のために一生懸命になってくれ、自分のことをわかってくれる先生」って感じかな。

もう僕も長年塾の仕事をしてきているけど、ずーっとこういう先生になるのが理想。

昔も今も。もちろんこれからも。

この理想ってゴールがないんだよ。

どこまで行っても「まだまだもっと生徒のためにできることがある」って思っちゃう。

だから仕事を引退するまで何一つ変わらずこのままの気持ち・このままの姿勢でいるんだろうな。

「理想の先生になれた!」なんて日は来ないんだろう。

でもそれだから楽しいんだよ。

それだからやりがいがあるんだよ。



こないだ、嫁にこんなことを言われた。

「生徒たちの話をしてる時って、ほんと楽しそうだよねー」って。

毎日の業務は大変なことも多い。もちろんストレスを感じることもある。

でも生徒たちのことが本当に好きなんだよなー。

それを実感させられたわ。



これからもかわいい生徒たちの力になれるよう、全力を尽くすのみだなー!




この記事へのコメント

  • 加ト吉

    平岡先生の必死さがびしびし伝わってきます。
    こういう先生に子供を預けたいと思う親御さんは多いでしょう。
    お体に気を付けて頑張ってください。
    2017年02月06日 15:41