2014年05月07日

ありがとう・すみません

以前、関西で仕事をしていたときにこんな経験をしました。

仕事である塾にお邪魔した帰りの出来事です。

最寄の駅から電車に乗ろうと、私は駅前の通りを歩いて駅に向かっていました。

その周辺は、駅前にこじんまりとした食料品スーパーがあり、そのスーパーを中心にしてさまざまな個人商店が軒を並べる『昔ながらの商店街』といった趣のある土地です。

駅を利用する人、スーパーを利用する人の自転車が所狭しと並べられ、雑然とした風景をつくっていました。

また、そのときは時間が夕方だったこともあり、買い物客や学校・会社帰りの人たちであわただしさに拍車がかかったような雰囲気でした。



私がスーパーの前にさしかかろうとしたとき、正面から中学生くらいの女の子が自転車でやってきました。

そしてスーパーの前まで来て自転車を降り、駐輪スペースを探しはじめました。

ただでさえ自転車の多い町で、しかも買い物客でにぎわう夕方です。なかなか駐輪場所が見つからないでいたようでした。

そしてようやく見つけたわずかな隙間に、無理に自転車を押し込もうとしたその瞬間、

「ガッシャーン」

見事なほどの将棋倒しで、一番端の自転車まで絡み合いながらあっという間に倒れてしまったのです。

私は抱えていたかばんを道端に置き、端の自転車から起こし始めました。

自転車の倒れる物音で気がついたのか、スーパーの警備員さんもやってきて、反対側から起こしだしました。

すべてを起こし終え、「すみませんでしたね」と警備員さん、「いえいえ」と私。

一見、何ということのないごく普通の光景ですが、私にとっては残念でならなかったことがひとつありました。

それは、その女の子から「ありがとう」も「すみません」もなかったことです。

警備員さんと私が自転車を起こす一部始終をただ見ているだけだったのです。

倒れた自転車を起こすのは割と重労働ですから、それ自体を手伝えとは思いませんが、せめてお礼の一言は必要ではないかと感じました。



中学生というと難しい時期です。人に謝ることを恥ずかしいこと、みっともないことと感じてしまうような時期かもしれません。

しかし謝ることをしないということは何より恥ずかしいことなのです。

私は学習塾の人間として何千人という子どもたちと接してきました。

その中で常々子どもたちには『挨拶ができること』『ありがとうとすみませんが言えること』を求めてきました。

これこそが人として何より大切なものではないでしょうか。



プレストの生徒たちは本当にきちんと挨拶のできる生徒たちばかりです。

授業が終わって帰るときも「さようなら」だけでなく「ありがとうございました」と言って帰る子が大半です。

これからも私の指導方針として『ありがとう』と『すみません』はしっかり言えるよう徹底していきたいと考えています。





個別指導学院プレストは埼玉県所沢市の個別指導塾です。

最寄り駅は狭山ヶ丘駅です。

お近くにお住まいで現在学習塾をお探しの方、ぜひ一度お越しください。

プレストのホームページはこちら



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2014年05月02日

個別指導塾について知ろう その2

前回、個別指導塾の実態について少し書かせていただきました。

今日はその続きとして、個別指導塾にありがちな問題点を挙げながら、個別指導塾はどうあるべきかについて私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。

個別指導塾によくある問題点をひとつずつ挙げ、それについて補足する形で書いていきます。



●授業はわかりやすいが成績が上がらない

これは非常に多い問題点です。

まず『授業のわかりやすさ』についてですが、個々の生徒に指導するのにわかりにくくなるはずがありません。

授業がわかりにくい個別指導塾があるとすれば、相当指導力に難があります。これは論外です。

そして『成績が上がらない』という点ですが、授業のわかりやすさと成績の向上は直結するものではありません。

個別指導塾では往々にして講師が教えすぎ、生徒は聞くだけといった状況に陥りがちです。

生徒は講師の解説で理解ができたら、もう自分で解けるつもりになります。

講師も経験が浅いと、その時点で「しっかりマスターさせた」という気になってしまいます。

結果、テストのときに自分で解けない。テスト結果を見た講師も「授業のときは出来ていたんですけど…」などと言う。

成績を上げるのには、理解した後の本人の努力が必要です。

理解から定着へと至るプロセスを塾側がしっかりと提示できているか、その上で本人の努力を支えるような声かけ、サポートができているか、そこが最も大事なのに、そこに気づいていない塾・講師では成績は上がりません。

『いつ』『何を』『どれだけ』『どのようにして』学習すべきかという点にまでアドバイスを与え、それを生徒が実行するのを授業外であってもサポートする体制が整っている塾でないと、思うような成果は得られないでしょう。


●指導が甘い

これもよく聞きますね。

入塾時、大半のお母様からは「ビシビシしごいてやってください」といったご要望をよくいただきます。

しかし個別指導塾では甘い指導のところが多いのです。

特に経験の浅い講師に多いですね。

生徒に嫌われたくないという思いからなのか、宿題をやっていなくても注意しない、授業中の態度がよくなくても笑って見過ごす。

こんな講師で成績が上がるはずがありません。

生徒もそういう指導が甘い先生に対しては、友達感覚で仲良くなることはあっても、信頼を寄せることはありません。

本当に自分のことを考えて叱ってくれる先生を生徒が嫌うわけがありません。

叱るべき時にビシッと叱っても、信頼関係が構築されていれば生徒は反省し、改善する努力をします。

そういう関係を築こうとしないまま、うわべの仲の良さを求めているような講師に指導を受けても成果は上がりません。時間と費用の無駄です。


●ノートをほとんど使っていない

個別指導塾にお子様を通わせている保護者様は、お子様の塾用のノートを見てみてください。

ほとんど書かれていない、メモ帳レベルでしか使っていない、という状況だと問題です。

学習の基本は『手を動かす』ことです。

集団塾だと、大半は講師が黒板なりホワイトボードに要点を書き、説明し、生徒はそれをノートに写す。

そして演習問題もノートに解く。

間違ったものなどは赤ペンで修正したり、先生の解説を書き加えたりする。

しかし、個別指導塾だと上でも触れたように先生の説明ばかりになってしまう場合がある。

聞くだけでマスターできるわけがありません。

特に講師が生徒の隣に座って指導する形態の場合は要注意です。

きちんとした板書案を用意しなくても授業ができてしまう。

ベテランの講師だと、生徒の状況に合わせて必要なことをノートに取らせることもできるでしょうが、経験の浅い講師の場合は、板書らしきものが一切ないまま授業を行ってしまう。

当然生徒もノートには何も書かない。

これでは『手を動かす学習』にはなっていません。

さらに、演習問題はテキストに書き込んでやっている。

これについては考え方はそれぞれかと思いますが、個人的にはお勧めできません。

書き込みをすると、間違えた問題の見直しが十分に機能しません。

間違えた問題は何度も解きなおしさせるべきです。

そのためにも演習問題はノートにすべきだと考えます。


●先生に依存してしまう

個別指導ではいつでも質問できるという距離の近さゆえに、生徒のほうもすぐに先生に聞いて解決しようとする傾向があります。

経験豊富な講師であれば、教えるべき内容と教えず自分で解決させるべき内容の判断が出来るので、何でもかんでも安易に教えてしまうということはないでしょう。

しかし経験が浅い講師の場合、生徒の質問にはすべて答えようとします。

たとえば英単語がわからなければ調べれば済みます。それを面倒だからと先生に聞くような場合、指導する側は安易に教えるべきではありません。

「自分で調べなさい」と言うことこそが指導です。

生徒側からすると先生に安易に聞くほうが楽です。講師側も答えてあげるほうが楽です。

でもそれでは成績向上は望めません。

努力する姿勢を養うことも大事な指導です。

個別指導の場合、きちんとした対応をしないと何から何まで教えてしまう指導になりがちです。

教室としてそれにどういった方針でそういった対応をしているかというのは非常に大事なポイントです。


こんなところでしょうか。



あらためて整理しておきます。

よい個別指導塾とは…

・『わかる』にとどまらず、その先まで考えた対応をしているか

・厳しい指導をしているか

・『手を動かす学習』をさせているか

・何でも教えるような安易な指導にならないような対応がなされているか



これから個別指導塾に通おうとお思いの方、上記のような点に気をつけて塾探しをしてみてください。





個別指導学院プレストは埼玉県所沢市の個別指導塾です。

最寄り駅は狭山ヶ丘駅です。

お近くにお住まいで現在学習塾をお探しの方、ぜひ一度お越しください。

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2014年05月01日

個別指導塾について知ろう

早いもので今日から5月ですね。

学習塾では1年のうち新規の入塾が最も多いのが春。

10年ほど前までは、3月に大きく動きがあり、4月は多少動くって感じでしたが、ここ最近は4月のほうが動きが大きい。

まあおそらく大手進学塾なんかでは今でも3月が最も動く月なんだろうけど。

いずれにせよ、内部の人間にとっていわゆる『春の募集期』というのはGWまでという感覚で、5月から夏期講習の時期までは内部充実に意識を向ける時期となります。



昨日、新規入塾の手続きを1件行ったんだけど、そこでお母様からこんなお話がありました。

「マンツーマン指導だから先生に頼りきっちゃうようにならないか心配なんです」

個別指導塾の場合、面倒見よく指導できるのが利点ですが、逆に面倒を見すぎることで生徒の学力向上を阻害する場合がよくあります。

これは4/12の『教えないことこそ教育?』の中でも書きました。

そこで今日と明日の2回にわたり、個別指導塾はどうあるべきかという点について、私なりの意見を述べてみたいと思います。

まず今日は個別指導塾の現状について少しお話しします。



個別指導塾の中にはフランチャイズ形態の塾も多いのはご存知でしょうか。

われわれ業界内部の人間にとっては誰でも知っていることですが、一般の保護者様の中にはご存じない方も多いと思います。

フランチャイズというのは、簡単に言うと本部との契約で、看板やシステムの使用を認められ、その見返りとして本部に一定の対価を支払うシステムです。

未経験でも参入可能です。

だから脱サラで事業を始めようという方は、今までの仕事の経験が活かせない異業種参入の場合、大半はフランチャイズ加盟をされます。

正直言うと、私は学習塾のフランチャイズというのにはあまりよい印象を持っていません。

もちろんフランチャイズでやっている学習塾経営者さんの中にもすごく熱心な方はいらっしゃいます。「本部の看板やサポートなしで自分でやっても成功するんじゃないの?」って方も多いです。

でもね、そうじゃない方も残念ながらいらっしゃるんです。

脱サラするということが主目的で、数あるフランチャイズチェーンの中で、飲食やコンビニなんかと比較して、『低コストで簡単に始められそうだったから』って感じで学習塾を始められる方もいるんです。

フランチャイズシステムというのは、システムやマニュアル通りに行うことで業務が進められるような業種であれば大いにアリだと思います。

でも学習塾はシステムや看板で生徒指導をするわけじゃありません。

大事なのは『人』です。

その『人』を育てるのもまた『人』です。

そして100人の生徒がいれば100通りの指導法があって当然です。

だからシステムよりも経験がものを言う業種だと思っています。

北は北海道、南は沖縄まで教室があっても、ひとつの教室内で行われる指導には何のメリットもありません。

塾としての規模ではなく、その教室内で行われる指導の中身が大事なのです。

ですから、塾を探す場合には規模の大小で選んではダメです。

きちんと自身の目で候補塾の中の様子を見、責任者と話して決めるべきなのです。

同じ『個別指導』と謳っていても、指導の質はかなり差があります。

そこを見極めないといけません。



学習塾を立ち上げ、経営し、生徒指導をするのには何の資格も免許も要りません。

これからの社会を担っていく存在である子どもたちを預かり、指導する中で多少なりとも影響を及ぼしていく仕事であるのに、です。

私はここが問題のひとつだと思っています。

学習塾の経営者やスタッフ・講師が問題を起こし、ニュースなどで取り上げられることもよくあります。

そこまで大きな問題にはならなくとも、アルバイト講師がトラブルを起こしたりすることはいろんな塾であることです。

仕事に対するモラルの低さ・責任感の欠如などがそういうことをさせるのでしょう。

学習塾を経営する免許、あってもいいんじゃないかなって思います。

実務経験を10年積まないと受験できず、ペーパーテストでモラルや経営手腕を問い、実技テストで教務力を問う、とかね。



今日はここまでにしときます。

続きは明日ってことで。

明日は個別指導塾の陥りやすい落とし穴を挙げながら、『個別指導塾とはかくあるべき』ってことについて書きたいと思います。



posted by 塾長 at 18:24| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする