2014年04月23日

学習塾選びの秘策 その2

前回、学習塾選びをするにあたり『説明会に参加し、しっかりと話を聞く』ということについて簡単に述べさせていただきました。

今回はより具体的に、説明会での質問例なども挙げながら引き続き述べさせていただきたいと思います。

前回分をお読みでない方は、まずそちらをお読みいただいた上で、今回分をお読みいただければと思います。



塾の説明会は『教室責任者をテストする場』であると昨日書きました。

大事なお子さんを預け、毎月月謝を支払うわけですから、安心して任せられる塾・信頼できる責任者でなければならないのは当然のことです。

また、お金を支払って受け取るのは目に見える商品ではなく『教育』というサービスですから、入塾後どれだけしっかりと指導してもらえるか、生徒自身や保護者のニーズをどれだけ受け止め、満たすよう継続的な努力をしてもらえるかを入塾前に見極めなくてはなりません。

そのためにも100%納得してから入塾すべきですし、前回よりお話ししていますのは、そのためのひとつの具体的方法論であるとお考えいただきたいと思います。



では、早速『説明会で教室責任者をテストする質問例』を挙げていきましょう。



~教室責任者の熱意をテストする質問例~

例 『先生の指導上のポリシーや信念を教えてください』

指導や教室運営に情熱を持っていると、当然生徒たちに対し何を与えていきたいか、教室をどのような存在にしたいかをいう考えがはっきりとします。

複数の教室を抱えるグループ塾や法人にはグループ全体としての理念が明言化されていますが、ここではそれではなく、教室責任者個人・この教室独自の方針を聞いてみましょう。

実は私も長年学習塾において責任者として保護者の方々と接してきましたが、不思議とこういう質問はほとんど受けないのです。

本当に信念を持って教室運営をしている責任者なら、この質問が来れば自分の思いをしっかり話すことができるので「待ってました!」と嬉しくなります。

逆に普段あまりそういうことを考えずに運営している責任者だと、言葉に詰まったり、言葉を捜すような反応になるのではないかと思います。

もちろん中には口達者な責任者もいるでしょう。普段の方針とは関係なくさらさらと話すかもしれません。

しかしそのような場合は抽象的かつ一般的な言葉が多くなり、言葉に重みがなくなりますので見抜くことは出来るのではないでしょうか。

気になった部分には、「子どもたちの自主性を尊重するというのは具体的にどういうことですか?」などという形でさらに深く確認の質問をしてみればいいと思います。

例 『○○な指導をしてくれる塾を探しているのですが、こちらではどのように指導していただけますか』

これは家庭のニーズを伝え、それに対してどのように対応してもらえるのかを確認する質問です。

あくまでニーズに対して返ってくる具体的な指導内容・指導方針を確認してください。

それに対して納得できるか、安心して任せられそうかを判断してください。

決して「○○を希望しますが、していただけますか」「大丈夫です、お任せください」といったYes・Noで答えられる質問にならないようにしましょう。

私の経験ですが、以前こんなことがありました。

ある中学受験を検討中の新小6生のお母さんとの面談の場でのことです。

「○○中学に行かせたいんですが合格させてもらえますか?」

それに対し、私はこう答えました。

「どんな子でも、あるいはどこを受験しようとも100%合格と言うのはありえません。合格させてもらえるかという質問に対してのお約束は出来ませんが、それを目標とされている以上、こちらも精一杯サポートさせていただくことはお約束します」

それに対して、そのお母さんから返ってきた反応はこうでした。

「○○塾では合格を約束してくださいましたけど、こちらでは約束してもらえないんですか?」

ちなみにその時点でその生徒の成績は合格圏にはかなり足りない成績でした。

また当然それまでの取り組みがどのようなものであったかを確認し、本人の性格等を見極めないと、これからどれだけ伸ばすことができるかも未知数です。

私はそのようなことをお話しし、「本当に信頼していただける塾でありたいと思うからこそ、安易なお約束は出来ませんし、お約束した以上は一切手抜きすることなくご満足いただける指導をさせていただくつもりです」とお伝えしました。

結局、その生徒は私の塾に入塾し、志望していた中学に無事合格しました。

Yes・Noで答えられるような安易な口約束では、その後満足できる指導や結果を得られない危険性があります。

ニーズに対する具体的な指導方針や指導内容を確認するようにしましょう。


~教室責任者の経験をテストする質問例~

例 『うちの子は○○で本当に困っています。先生は経験上同じようなお子さんを何度も見てこられたと思いますが、どのように指導されましたか?またそのお子さんはどうなりましたか?』

これは勉強面に限らず、性格面や行動面など何でもいいと思います。

当然のことですが指導の場での経験が長いほど様々な生徒と接することになります。

積極的な子もいれば消極的な子もいますし、几帳面な子もいればルーズな子もいます。

中学生くらいですと時期的に反抗期にさしかかりますから一筋縄ではいかない子もいるでしょう。

いじめ等学校での悩み、不登校などの心理面から来る悩みなど、お子さんのことで本当に悩んでいることなども話してみましょう。

経験が豊富な責任者であれば、同じようなお子さんを預かった経験もあるかも知れません。

その経験からいろいろなアドバイスがもらえるでしょう。

また、過去に同じようなお子さんを預かった経験がなくとも、どれだけ親身になって相談に乗ってくれるかで、入塾後の指導がどれだけ手厚いかが多少は見えると思います。

例 『うちの子が「どうして勉強しなくちゃいけないの?」って聞くんですが、返答に困ってしまいます。先生はどのように答えられているのか教えてください』

「どうして勉強しなくちゃならないの?」

これは答えにくい質問の代表格です。以前にもこのブログで書いていますね。

お子さんをお持ちの方はきっと一度は聞かれたことがあるでしょう。

そしてしっかりとした答えができなかった方が多いのではないでしょうか。

「それが学生・生徒の仕事だから」では説得力がありませんし、「努力する姿勢が将来役に立つから」という答えも間違いではないでしょうが、それでは勉強でなくともよいということにもなってしまいます。

結果、「つべこべ言わないで勉強しなさい!」といった対応になってしまい、お子さんにとっては『なぜ必要かがわからないことを無理強いされている』というような感覚になることでしょう。

この質問はもちろん塾で働く人間は必ず出会う質問です。ましてや教室責任者ともなると、もう何度も何度も聞かれているはずです。

またこの質問に対する答えはどれが正しくどれが間違っているということはありません。

答える人によってその答えは違うものになります。

だからこそ、それを生徒に聞かれたときに塾の先生がどのように答えているかは非常に大切だと思います。

勉強を教える立場にある人間が教わる側に「なぜそれが必要か」と聞かれて納得させるだけの答えができないようでは話になりません。

生徒たちにどのような意識で勉強に取り組ませるかという『指導の大前提』にも関わる質問ですから、教室の指導方針も見抜くことができるでしょう。

しかし実際はこの質問は塾の人間でもあいまいにしか答えられない場合が多いのです。

教室責任者の答えをお母さん自身が生徒になった気持ちで聞き、「なるほど」と思えば、その責任者はしっかりと生徒のこと・指導のことを考えているということにもなるでしょう。


いかがでしたでしょうか。

現在塾探しをされている方は、上記のような点をひとつの判断材料とし、お子さんにとって最高の学習塾を見つけることができることを願っております。

狭山ヶ丘の周辺の方は、できましたらその選択肢の中に個別指導学院プレストも入れていただきますようお願いします(笑)




posted by 塾長 at 17:14| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2014年04月22日

学習塾選びの秘策

昨日の記事について、ある方から「すごく良かった」と言っていただきました。

私の書く文章は基本的にクドいと言うか、重いと言うか、しつこいと言うか…

だから昨日の記事は「こってりした料理をおなかいっぱい食べた後のティータイムのよう」だったらしいです。

これ、褒められてるのかなぁ…



さて、今日もこってり参ります。



学校でも新学期が始まり、「そろそろ塾も考えなくちゃ」と、塾探しをされている方も多いと思います。

これから探そうと思っているという方ももちろんいらっしゃるでしょう。

実は私、以前は教育コンサルタントとして教育関係のサイトでコラムを書いたり保護者様からの相談に乗ったりってこともやっていたんです。

そこで学習塾の選び方のコツのようなものを教えてほしいと相談を受けたことがありました。

今回はこれから塾探しをしようとお考えの方々に、後悔しない学習塾選びの方法についてお話できればと思います。

とは言っても、『集団塾が良いか個別指導塾が良いかはお子さんの性格で判断しよう』とか、『説明会や体験授業に参加して実際に肌で感じて決めよう』などの一般論はすでに語りつくされています。

あらためてそれを書いたところで大して参考にならないと思いますので、どちらかといえば裏技的な方法について書いてみたく思います。



塾選びの第一歩はチラシやパンフレット、あるいはお知り合いから聞く評判等で、まずは候補となる塾をいくつかに絞ることから始まります。

これは特別な方法でなくとも構いません。

その後、絞られたいくつかの候補塾に直接アプローチをかけることになります。

候補となる塾にはすべて訪れ、説明会に参加してみてください。

できれば個別に説明会を設けてもらいましょう。

さて、ここからです。

入塾説明会に参加したときに、普通は教室責任者と話をすることになります。

そのときに信頼できる責任者か、経験が豊富で情熱を持った責任者かを判断してください。

実際に入塾したあと、直接授業をするのは他の先生かもしれません。

しかし教室全体の方針やカラーには必ず責任者の考えや思いが反映されています。

本気になって子どもたちと向き合うことを何より大切だと考える責任者のもとでは、それに共感する講師が育ち、教室全体も情熱と活気に満ち溢れます。

逆に責任者が利益優先的な考えで運営していれば、講師は情熱を持てなくなってしまいます。

以前、ある塾の経営者に「どうして塾の経営をしようと思ったのか」と聞いたことがあります。

その答えは「手っ取り早く儲かるから」でした。

こういう塾もないわけではありません。しっかりと見極めてください。



「説明会に参加したんだけど責任者の話はどこの塾もそう大差なかった」という声もよく耳にします。

これは受け身で説明会に参加しているからそう感じるのです。

『説明を聞く』というスタンスで参加し、責任者のマニュアル通りの教室紹介を聞いて帰ってくるだけでは収穫はありません。

あくまで『直接質問をする。教えてもらう』というスタンスで参加してください。

つまり説明会に出向く前に現在の問題点・悩みなどリストアップしておく等の準備をしておいてほしいと思います。

質問内容は勉強に限らなくても結構です。学校でのこと、家での過ごし方、部活でのこと、友達関係の悩み、あるいはお子さんの悩みではなくお母さんの『親としての悩み』も相談してみましょう。

そこで納得できる答えがもらえるか、親身になって相談に乗ってもらえるかを見極めて欲しいと思います。

一般的抽象的な相談事項ではなく、あくまでイレギュラーな相談・具体的な相談をしてみてください。

情熱のある責任者であれば一緒になって一生懸命考えてくれますし、経験が豊富であればあるほど引き出しは多く持っていますから納得の回答をしてもらえるはずです。

意地悪なようですが、すぐには答え辛いような質問を用意して候補塾を回ってみましょう。

説明会は『話を聞いてくる場』ではなく『教室責任者をテストする場』とまで思っておいていただいて差し支えありません。

そういうスタンスで説明会に参加していれば、きっと「この責任者さんの教室なら安心して任せられる」という絞り込みができると思いますよ。



教室長がいくつかの教室を兼務しており、常駐しているわけではない塾もあります。

本音を申しますと、そういう塾はあまりお勧めできないのは事実ですが、その塾も候補のひとつであり話を聞いてみたいという場合は、教室長が不在のときに教室を管理しているリーダー(副教室長・主任など、肩書は塾によりさまざまだと思いますが)にも話を聞いてみましょう。



っと、ここまで書いたところでものすごく長くなる気がしてきました。

続きは明日にでも。

今度は具体的な質問例なんかも書いて見ますね。



しかし過去にそういう仕事をしていたとは言え、現在は自分の学習塾を運営している人間が『こうやっていい塾を見つけてください』なんてことを書くのはちょっとおかしいですね。




posted by 塾長 at 16:31| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2014年04月19日

勉強の意義・必要性…難しい問題ですね

4/4のブログで、「なぜ勉強しなければいけないの?」という子どもたちの疑問にどう向き合うか、という話を書きました。

それをご覧になったある教育関係者の方から「大変参考になった。この内容、これから使わせてもらってもよいか」という打診をいただきました。

もう「いくらでもどうぞ!」です。

私の教育に対する考えや方針なんかも、いろんなところでいろんな方からの影響を受けて形作られているわけです。

他の方のいろんな意見や考えに触れ、その影響の中で自分のポリシーというのは築き上げていくものです。

だから私の考えや意見が参考になったと思っていただけたのなら、その時点でそれはその方の考えでもあるわけです。

どんどん無断で使っていただきたいと思います。



この打診をいただいて、「そういえば過去に『なぜ勉強しなければいけないの?』という内容で別の文章を書いたような…」と、うっすらとした記憶がよみがえってきました。

で、昔の作成資料なんかを探しまくりました。

過去に作成した文書類を入れているUSBメモリを引っ張り出してきて、「どこだったかなー」ってな感じで。

Wordで作ったものであることは確かなんだけど、いつ作ったかもわからないしファイル名もわからない。もう手当たり次第に開いてみるしかない。

さらにUSBメモリの中が整頓されてないもんだから大変!開いては閉じ、開いては閉じを繰り返し、ようやく見つけました!

ずーっと以前に責任者をしていた学習塾で発行していたニュースレターに書いてたんだった。

その内容を下に一部抜粋してみます。


この時期になると…

「なぜ勉強なんてしなくちゃならないの?」

こんな言葉がいつも聞かれます。

「いい高校・いい大学に行ったからといって絶対幸せになるとは限らないのにさ…」

うん、確かにそうですね。

でもこういうことを言う生徒には、私は一言こう釘を刺します。

「君の言っていることは一見正論に見えるけど、実際はただ現実から逃げたがっているだけに過ぎない」と。

いい学校に行くことが勉強の目的ではありません。

自らの人生を豊かにするため、社会に貢献できる立派な人間となるために普段の勉強はあるわけです。



すると「勉強ができなくても社会に役立つ人間になればいいんでしょ」と返してきます。

そのとおりです。社会に役立つ人間、自分自身も幸福になることができ、まわりも幸福にできる人間になれればよいのです。

『勉強ができなくても社会に役立つ人間とはどういう人間か?』をきちんと説明でき、そういう人間になるためには今の勉強が一切必要ないことをしっかりとまわりの人に理解させることができるのなら、そういう無駄な勉強は今すぐやめてよいと思います。

勉強したくない人は、ご両親の前で、塾の先生の前で、「勉強しないでどうやって社会に役立つ人間になるか」を話してみてください。

それが説明できないようでは「社会に役立つ人間」なんて言葉を使う権利すらありませんよ。



最後にもうひとつ…。

つい「なぜ勉強しなければならないの?」という疑問を抱いてしまうあなた!

大人になって「子供のころもっと勉強しておけばよかった」と後悔している人はたくさんいますが

「子供のころあんなに勉強するんじゃなかった」と後悔している人は見たことがありません。


この事実がどういうことかじっくり考えてみてください。

大人になってから「あのころの勉強って必要がなかった、無駄だった」と感じている人なんて一人もいないのですよ。


子どもが勉強せずにいると、大人は「そんなことばかりしていたら、あとで困るのは自分自身なんだよ!」と注意します。

しかし、その注意が効くはずはありません。

なぜなら子どもたちはその困るであろう「あと」のことをイメージできないのですから。

だったら 「あとで困らない」ようにしてあげるのが塾の使命 ではないでしょうか。



プレストは受験専門塾ではありません。

当然受験生には志望校合格を直近の最大目標として取り組ませます。

しかしそれはその生徒にとってのゴールではなく、ひとつの通過点にしか過ぎません。

目の前にあるひとつひとつの課題をしっかり乗り越えていくことで、生徒自身の将来・人生に何らかのプラスとなる経験を積ませることこそが、わが塾の使命だと考えています。




posted by 塾長 at 19:48| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする