2014年08月23日

学習の病院

こないだある生徒がこんなことを言ってきました。

「先生、俺のこと見捨ててませんか?」

「なんでそんなことを聞くの?」って聞き返してみたら、「だって最近先生冷たいから」って。

その子はこのところ少したるんできていたんです。

だから褒めることより叱ることのほうが多くなり、本人もそれをネガティブに捉えていたんでしょう。

その生徒とはあらためて話をしなくちゃならないなと思っていたところだったので、「ちょうどいい機会だから少し話をしよう」って面談席に座らせました。

「先生が見捨てるって言うのは塾を辞めてもらうことね。この塾に籍を置いているすべての生徒の学習面は先生が責任を持つ。最近冷たいって気がするのは厳しく言われることが多くなったからでしょ?このままではダメだと考えたから厳しく言うことが多くなっているんだよ」

「部活が忙しいのも分かる。でも自分で判断してこの塾に入ったわけでしょ?だったら部活ときちんと両立できないとダメ。『部活が忙しいから』なんて言い訳はするな。両立できずいい加減になるのなら通っている意味がない。時間も費用も無駄になる。そんなことなら塾に通わないほうがまし。塾は義務教育じゃないんだから辞めるのも自由。この塾辞める?」

そう聞くとその子は「絶対いやだ!」と。

「じゃあ自分が選択した道で努力しないと。3ヶ月前、この塾に入った頃を思い出してごらん?どういう思いを持っていた?『自分にピッタリの塾を見つけた!ここで頑張るぞ!』って燃えてたんじゃない?今、君にはその気持ちが見られないんだよ」

そう言うとその生徒は「確かにあの時と全然違う…」と独り言のように言った。

「例えばさ、体の具合が悪いとき病院に行くでしょ?で、お医者さんに診察してもらって『風邪ですね』なんて診断してもらって、薬ももらうし、『あったかくしてしっかり睡眠をとってください』って家での過ごし方の注意点も聞いてくるでしょ?で、家に帰ったらお医者さんの言ったことをしっかり守り、薬も毎食後に飲んで、休養も十分取るよね?だから治るんだよね?」

「塾ってさ、病院みたいなものなわけ。『学習の病院』なわけ。学習面で不健康になってここに来る。先生が診断して薬も出すし一番必要と思うアドバイスもする。でも今の君はその薬も飲んでいないし先生の助言も守っていないわけ。これで健康になれる?」

その子、「なれないです」と。

「でしょ?そんな状態になりつつあるときに、先生が甘い顔をしていたらどうなる?風邪を引いているのにお医者さんが薬もくれない、どうすれば早く良くなるかも教えてくれないって状態と同じでしょ?」

そしたらその生徒、「先生から見て、俺ってどれくらい風邪引いてますか?熱とか出てますか?」って聞いてきた。

「いや、まだ鼻水が出てるくらい。でも鼻水垂れ流しながらそれに気付いていないからやばいって思ってるわけ。もう鼻水ダラダラ出てるよ」

「これがもっとひどくなってさ、高熱が出て寝込むようになったらダメでしょ?そんな状態になってから治そうと思ったら時間がかかるよ。今なら風邪の引きはじめだから治すのは簡単だよ」

ここまで話したところで、その生徒がこんなことを言った。

「これじゃあダメだって気がしてきました。変わらなきゃ。先生、俺変わります!」



翌日、その生徒が向こうのブースで一生懸命授業を受けていました。

その様子を微笑ましく見、私も自分の授業に専念しました。

夜、授業が終わって帰るとき、彼は私にこう聞いてきました。

「先生、俺もう鼻水出てないですよね??」

心があったかくなる瞬間でした。




posted by 塾長 at 16:31| Comment(0) | 生徒 | 更新情報をチェックする

2014年08月02日

成績が上がる生徒・上がらない生徒

久々のブログ更新です。

夏休みも中盤、毎日夏期講習の授業に追われています。

完全個別指導の塾で、塾長がこれだけ授業を担当しているところも珍しいんじゃないかな。

やっぱり教室の責任者である以上、生徒指導においても他のスタッフの目標となる存在でなければならない、というのが私の考えです。

大手個別指導塾なんかでは、教室長は管理運営をする人、講師は生徒指導をする人、という風に完全に分担しているところも多いですが、個人的にはそのやり方は好きじゃありません。

以前に勤務していた大手個別塾でも、私だけは他の教室長が呆れる(?)くらい授業を担当していました。

野球チームに例えると、監督兼マネージャー兼エースピッチャー兼4番バッターって感じですね。

そりゃ忙しくもなります。

でもね、生徒たちの喜ぶ顔が見れたらいくら忙しくても担当授業をセーブしようなんて気は起こりません。



先日、夏期講習から通ってきている生徒がこんな報告をしてくれました。

「今日学校で補習があったんですけど、プリントの問題全問正解しましたよ!」

見てみると、ホントに満点!

その子、これまでだったらこのプリントもほとんど解けない状態だった。

夏期講習に来てくれて、まず行ったのが授業で現在の理解度チェック。

そこから、どの程度まで理解できているか、どこでつまづいているか、どのようなつまづき方をしているか、どのように解決したらよいかを分析。

そしてその生徒に最も必要な授業を組み立てて指導。

授業内において、理解を深めるだけではなく、「こういった問題はこういうミスを起こしがちだから、それを防ぐためにはこういう解き方をしよう」「こういう問題はこういうイメージで捉えよう」と、オリジナルの解法ポイントも伝授。

すると学校の補習で全部できたんだって。

「先生がこういう風に解けって言ってた問題もその通りやってできましたよ!」

なんて嬉しそうに報告してくれました。

保護者様からも『喜びの声』ならぬ『驚きの声』をいただきました(笑)

こういうのってこちらとしても本当に嬉しいことなんですよね。



ウチの塾に通っていて、なかなか思い通りの成績を取れていない子も正直います。

じゃあ成績が上がっている子とそうでない子の違いは何か。

答えは簡単、「こちらの指示したことを忠実に実行しているか」だけです。

もちろん成績を上げるにはそれなりの努力もしてもらわないといけません。

私も魔法使いじゃありませんから、面倒を見た生徒の成績を1人の例外もなく即座に上げるというのは無理です。

授業内では成績アップのためにさまざまなアドバイスをします。

それはその生徒の現状を考えた場合、最も必要と思われるアドバイスなのです。

全員に同じアドバイスをしているわけではなく、今指導している生徒だけにフィットするアドバイスなのです。

だからそれをしっかりと実践してくれれば、まず間違いなく成果は表れます。

例えば間違いやすい問題で「こう解くようにしてごらん」とアドバイスしたとします。

それは今までその子がやっていた解き方よりひと手間多くかかる解き方の場合だってあります。

その子のミスの原因を発見し、それを回避するために必要な『手間』をかけさせているのです。

成績を上げている子はきちんと実行します。

その授業内だけでなく、それ以降においても同様の問題に出会ったら忘れず実践しています。

そして最終的にはそれを自分の解法にしてしまいます。

一方、伸び悩む子は授業が終わってから以降、そのアドバイスを忘れてしまいます。

気がつけば今まで通りの自分の解き方に戻り、同じミスを繰り返してしまいます。

手間が多くかかるから面倒だという思いが働くからでしょうか。

これではせっかくのアドバイスも意味がありません。



学習塾で生徒指導をやっていて一番難しいと感じるのがここなんですよね。

分かりやすい解説、成績を上げるノウハウ、やる気をアップさせる手法、この塾にはすべて揃っているという自負はありますが、生徒に24時間つきっきりで面倒を見ることは残念ながらできません。

考えてみれば塾で過ごす時間なんてごくわずかなのです。

そのわずかな時間に得た『成績を上げるヒント』を学校や家庭できちんと生かそうという意識を持ち続けてくれるかどうか、そこで決まります。

アドバイスをしてもいつの間にか我流に戻ってしまう生徒に対しては、根気強く習慣付くまでそのアドバイスを繰り返さないといけません。

時には厳しく言うことだってあります。

先日もある生徒に「こんな取り組みしかできないのならもう来なくていい」なんて言いました。

塾で学習したときはきちんとアドバイスを守り、8割方できるようになっていたのに、宿題で類題を演習させてきたら完全に我流の解き方でやってきて、ほとんど間違っていたから。

しかも明らかに「宿題をやったという形だけ整えておこう」的な雑な解き方なのに、本人は「ちゃんとやりました」って言うから。

「こんな解き方を『ちゃんとやった』とは言わない。前回の授業でやっていたことをすべて無視しているじゃないか。これじゃ授業の意味がない。授業でやったことを守れない生徒の成績は上げられない。そんなことを続けるのなら塾に来なくていい。」ってお説教です(笑)

こうやってそれぞれの生徒が、この塾の授業で学んだことを自分の学習にしっかり吸収していってくれるよう、一人ひとりに対応を変え、ほめたり叱ったりしながら『この子にとってのベストは何か』を考え指導をしています。

生徒諸君、この塾では先生の言ったことをきちんと実行すれば必ず成績は上がるんですよ(笑)



「成績を上げたい、そのために努力したい、でも上げる方法が分からない、何をどう努力したらいいのか分からない」という悩みを持っているみなさん、よかったらプレストに来てみてください。

がんばろうという思いを持っていながら、どうやったらいいのかわからないという風に『方法論』のことろで悩んでいる子なら、間違いなく成果は上がります!

上げてみせますよ!



個別指導学院プレストは埼玉県所沢市の個別指導塾です。

最寄り駅は狭山ヶ丘駅です。

お近くにお住まいで現在学習塾をお探しの方、ぜひ一度お越しください。

プレストのホームページはこちら


posted by 塾長 at 19:15| Comment(0) | 生徒 | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

シャトルラン

先日、生徒と話しているときの1コマ。

どういう経緯か忘れたけど、食べ物の話になった。

生徒「先生はさぁ、お餅につけて食べるならきなこ派?あんこ派?」

私「断然あんこ派だな」

生徒「えーっ!そうなの?じゃあつぶあんとこしあんどっちがいい?」

私「そりゃこしあんでしょ!」

生徒「私もつぶあんだったらこしあんのほうがいいかな。でもね、私甘いものってあんまり好きじゃないの。ケーキとかも好きじゃないもん」

私「うっそ!珍しいな!普通女の子ってケーキ大好きなのになー」

生徒「うん、なんかね、スポンジがダメなんだよねー。先生さぁ、シャトルランって知ってる?」

私「ん?何それ??」

生徒「えーっ!!知らないの??」

私「う、うん」

生徒「じゃあホワイトボードに書いて教えてあげる。まずここが体育館ね」

私「た、た、た、体育館???」



その子の脳内では突然甘いものの話は終了しており、往復持久走の『シャトルラン』の話に切り替わってた模様。

今日学校でシャトルランをやっていい記録が出たことを自慢したかったらしい。

それを突然思い出して脳内がパッと切り替わったんでしょう。

でもね、こっちの脳内はまだケーキ一色。

私「ちょっと待った!シャトルランってあの走って行ったり来たりする、あのシャトルラン??」

生徒「うんそう。ってかシャトルランって言ったらそれしかないじゃん」

まあそうなんだけどさ。

でも急すぎて私の脳はそういう名のケーキがある、そしてこの子はそれが大好きなんだと決めてかかってた。

『シャトー・ルラン』みたいな(笑)

ワインを使ったちょっと大人のケーキ、みたいな(笑)

ホワイトボードで書いて説明するって生徒が言ったときも、てっきり「こんな形で」「ここにチョコレートがかかってて」って、そんな説明だと思ってた。

そしたらいきなり「ここが体育館ね」だもん。



ちなみに私の脳内に存在した『シャトー・ルラン』を視覚化してみました。

cake.jpg

何やってるんだろ…(笑)

今回の内容、塾長として塾の公式ブログにアップする内容じゃないな。

塾の品位も問われかねないわ(笑)



posted by 塾長 at 16:24| Comment(0) | 生徒 | 更新情報をチェックする